あなたにピッタリの介護・福祉の職場はどこ?【施設形態の選び方完全ガイド】

施設・サービス

最終更新日:2025/08/26

あなたにピッタリの介護・福祉の職場はどこ?【施設形態の選び方完全ガイド】

「介護の仕事に挑戦してみたいけど、施設の種類が多すぎてどこが自分に合うかわからない…」 「今の職場も良いけれど、もっと自分らしく働ける場所があるのではないだろうか?」 介護・福祉業界への一歩を踏み出すとき、あるいは新たなキャリアを考えるとき、誰もが一度はこんな悩みを抱えるのではないでしょうか。ひとくちに「介護の仕事」と言っても、その働き方や関わる人々、求められる役割は施設形態によって大きく異なります。職場選びは、あなたのやりがいや働きやすさ、そして今後のキャリアに直結する、非常に重要なステップなのです。 この記事では、複雑に見える介護・福祉の職場を分かりやすく整理し、あなたの希望や適性に合った施設形態を見つけるお手伝いをします。そのために、いくつかの簡単な質問に答えるだけで、あなたにおすすめの職場がわかる「YES/NOチャート」をご用意しました。 まずは気軽に診断して、あなたの可能性を探ってみませんか?この記事が、あなたが心から「ここで働きたい」と思える場所を見つけるための、確かな道しるべとなるはずです。

目次

  • チャートの前に知っておきたい!職場選びの3つの大きな分かれ道

  • 【実践】YES/NOチャートで診断!あなたにピッタリの介護・福祉の職場は?

  • 診断結果を徹底解説!各施設形態の特徴・仕事内容・向いている人

  • 【経験者向け】キャリアチェンジを考える際のポイント

  • まとめ

チャートの前に知っておきたい!職場選びの3つの大きな分かれ道

本格的な診断を始める前に、介護・福祉の職場を考える上での「3つの大きな分かれ道」について知っておきましょう。

この大枠を理解しておくことで、チャートの質問意図がより深く分かり、診断結果にも一層納得感が増すはずです。

視点1:誰を支援したいか?

まず考えるべきは、「誰の力になりたいか」という支援対象です。

介護・福祉の仕事は、主に「高齢者」を対象とするものと、「障がい者」を対象とするものに大別されます。

また、特定の対象者に限定せず、地域に住む人々が抱える様々な困りごとに対して総合的にアプローチする役割もあります。

あなたが支援を通じて関わりたい相手をイメージすることが、職場選びの第一歩となります。

視点2:どんな場所で働きたいか?

次に、「どんな環境で働くか」という視点です。

これは大きく3つのスタイルに分けられます。

一つ目は、利用者様の「住まい」として24時間体制で生活を支える「入居型」の施設です。

ここでは、利用者様とじっくり長い時間をかけて関係性を築くことができます。

二つ目は、日中の時間だけ利用者様が通ってくる「通所型」の施設です。

日帰りのため、生活リズムを保ちやすく、家庭との両立もしやすい働き方と言えるでしょう。

三つ目は、利用者様のご自宅に直接伺って支援を行う「訪問型」のサービスです。

利用者様が最も安心できる住み慣れた環境で、1対1のきめ細やかなケアを提供できるのが特徴です。

視点3:どんな関わり方をしたいか?

最後に、「仕事として何を提供したいか」という関わり方の違いです。

食事や入浴、排泄といった直接的な介助を中心に行う「生活支援・身体介護」は、介護の仕事の根幹をなすものです。

一方で、看護師やリハビリ専門職と密に連携し、医療的な側面から支える「医療的ケア・リハビリ」に関わりたいという希望もあるでしょう。

また、現場での直接的なケアだけでなく、利用者様やご家族の相談に乗り、適切な介護サービスを計画する「相談・計画」という専門的な役割も存在します。

あなたがどんな形で人の役に立ちたいのかを考えることが、最適な職場を見つける鍵となります。

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【実践】YES/NOチャートで診断!あなたにピッタリの介護・福祉の職場は?

お待たせしました!それでは、あなたの働き方の希望を探るYES/NOチャートを始めてみましょう。

これまでの3つの視点を思い浮かべながら、ご自身の気持ちに近い答えを直感で選んでみてください。

チャートの最後には、あなたにおすすめの施設形態がA~Oの記号で示されます。その記号を覚えて、次の解説に進んでください。

介護施設選び方yes/noチャート

上記の画像で文字が読みづらい方は以下2枚の画像をご覧ください。

介護施設選び方yes/noチャートSP用1

介護施設選び方yes/noチャートSP用2

Yes/Noチャート2

チャートの質問項目(参考)

Q1. 「高齢者」の支援がしたい (Yes→Q2 / No→Q13)

Q2. 利用者の「住まいの場」で長く関わりたい (Yes→Q3 / No→Q7)

Q3. 医療職と連携して、リハビリや医療的ケアに関わりたい (Yes→Q4 / No→Q5)

Q4. 入退所の出入りがある「在宅復帰支援型」に関心がある (Yes→A / No→B)

Q5. 認知症の方が多い、入居型施設での生活支援をしたい (Yes→C / No→Q6)

Q6. 重度の要介護者のケアをしたい (Yes→D / No→E)

Q7. 日中のみの支援(通所系)に関心がある (Yes→Q8 / No→Q9)

Q8. レクリエーションや軽度支援を中心とした活動に関心がある (Yes→F / No→G)

Q9. 自宅に訪問して支援を行う働き方に関心がある (Yes→Q10 / No→Q12)

Q10. 主に身体介護(排泄・入浴)などの直接支援をしたい (Yes→H / No→Q11)

Q11. ケアプラン作成など計画立案をしたい (Yes→I / No→J)

Q12. 小規模で家庭的、かつ多様な支援形態に関心がある (Yes→K / No→L)

Q13. 障がい者の生活支援に携わりたい (Yes→M / No→Q14)

Q14. 住民や高齢者・障がい者の総合的な相談に対応したい (Yes→N / No→O)

診断結果を徹底解説!各施設形態の特徴・仕事内容・向いている人

あなたの診断結果はいかがでしたか?

ここからは、チャートで示されたA~Oの各選択肢について、一つひとつ詳しく解説していきます。

それぞれの施設の特徴を深く理解し、あなたの理想の働き方と照らし合わせてみましょう。

A. 介護老人保健施設(老健)

「A」に辿り着いたあなたには、介護老人保健施設(老健)が向いているでしょう!

それでは、老健について詳しく見てみましょう。

どんな施設?

介護老人保健施設、通称「老健」は、病状が安定した高齢者が在宅復帰を目指すためのリハビリテーションを主目的とした施設です。

病院と自宅の中間施設という位置づけで、入所期間は原則3〜6ヶ月と定められています。

主な仕事内容

介護職員は、食事や入浴、排泄などの身体介護に加え、医師や看護師、理学療法士などの専門職と連携しながら、利用者様のリハビリをサポートします。

レクリエーションの企画・実施も、心身機能の維持・向上を図るための重要な業務です。

働くメリット・やりがい

多職種連携が活発なため、医療やリハビリに関する幅広い知識を実践的に学べます。

利用者様の機能が回復し、元気に自宅へ帰っていく姿を見届けられることは、この上ないやりがいとなるでしょう。

働く上での注意点

在宅復帰が目標であるため、常に入退所があり、利用者様との関わりは比較的短期間になります。

じっくりと長期的な関係を築きたい方には、少し物足りなさを感じるかもしれません。

こんな人におすすめ!

医療的ケアやリハビリ分野に興味がある人、チームで協力して目標達成することに喜びを感じる人、利用者様の「回復」を支援したい人に向いています。

老健について詳しくは、以下の記事をご覧ください。

介護老人保健施設(老健)とは?仕事内容・役割・働く魅力を徹底解説!

B. 有料老人ホーム

「B」に辿り着いたあなたには、有料老人ホームが向いているでしょう!

それでは、有料老人ホームについて詳しく見てみましょう。

どんな施設?

民間企業が運営する高齢者向けの居住施設です。

施設ごとにサービス内容やコンセプトが大きく異なり、富裕層向けの豪華な施設から、比較的安価でアットホームな施設まで多種多様です。

診断チャートでは、医療機関と連携し、生活支援から医療的ケアまで幅広く提供するタイプを想定しています。

主な仕事内容

基本的な身体介護や生活支援はもちろんのこと、施設によってはイベント企画や趣味活動のサポート、コンシェルジュのような役割まで求められることもあります。

接遇マナーが重視される傾向にあります。

働くメリット・やりがい

運営母体によって教育・研修制度が充実している場合が多く、未経験からでも安心してキャリアをスタートできます。

多様なニーズに応える中で、質の高い介護スキルとホスピタリティを身につけられます。

働く上での注意点

施設の方針や理念がサービス内容に直結するため、入職前にしっかりと見学し、自分の価値観と合うかどうかを見極めることが重要です。

こんな人におすすめ!

質の高い接遇やサービスを提供したい人、多様なニーズに柔軟に対応できる人、安定した運営母体のもとでキャリアを築きたい人におすすめです。

有料老人ホームについて詳しくは以下の記事をご覧ください。

有料老人ホームとは?仕事内容・種類・働く魅力を徹底解説!

C. グループホーム

「C」に辿り着いたあなたには、グループホームが向いているでしょう!

それでは、グループホームについて詳しく見てみましょう。

どんな施設?

認知症の高齢者が、5~9人の少人数ユニットで共同生活を送る施設です。

家庭的な雰囲気の中で、専門的なケアを受けながら、できる限り自立した生活を送ることを目的としています。

主な仕事内容

食事の支度や掃除、洗濯などを利用者様と一緒に行いながら、日常生活をサポートします。

一人ひとりの状態やペースに合わせた認知症ケアが中心となり、排泄や入浴などの身体介護も行います。

働くメリット・やりがい

家庭的な環境で、利用者様一人ひとりと深く、密な関係を築くことができます。

認知症ケアの専門知識や対応スキルが深く身につき、この分野のスペシャリストを目指せます。

働く上での注意点

少人数体制のため、職員一人ひとりの責任が大きくなります。

夜勤などもあり、認知症の方への柔軟で根気強い対応が求められるため、精神的な強さも必要です。

こんな人におすすめ!

認知症ケアを専門的に学びたい人、家庭的な雰囲気の中でじっくり利用者様と向き合いたい人、アットホームな職場で働きたい人に向いています。

グループホームについて詳しくは、以下の記事をご覧ください。

グループホーム(認知症対応型共同生活介護)とは?仕事内容・役割・働く魅力を徹底解説!

D. 特別養護老人ホーム(特養)

「D」に辿り着いたあなたには、特別養護老人ホームが向いているでしょう!

それでは、特別養護老人ホームについて詳しく見てみましょう。

どんな施設?

社会福祉法人や地方公共団体が運営する公的な施設で、原則として要介護3以上の、常に介護が必要な状態の高齢者が入居します。

終の棲家として利用されることも多く、長期的な視点でのケアが提供されます。

主な仕事内容

食事、入浴、排泄といった身体介護が中心となります。

看取り(ターミナルケア)に対応している施設も多く、利用者様の人生の最期に寄り添う、非常に尊い役割を担います。

働くメリット・やりがい

要介護度の高い方へのケアを通じて、高度な介護技術を習得できます。

利用者様やご家族と長期にわたる信頼関係を築き、人生の最終段階を支えるという、深いやりがいを感じられる仕事です。

働く上での注意点

身体的な介助が多いため、体力的な負担は大きくなる傾向があります。

また、看取りケアでは、利用者様の死に直面することもあり、精神的な強さが求められます。

こんな人におすすめ!

介護の専門技術を徹底的に磨きたい人、利用者様と家族のように深く長く関わりたい人、人の人生に最後まで寄り添う仕事に使命感を感じる人におすすめです。


特別養護老人ホームについて詳しくは、以下の記事をご覧ください。

特別養護老人ホーム(特養)とは?仕事内容・役割・働く魅力を徹底解説!

E. ケアハウス

「E」に辿り着いたあなたには、ケアハウスが向いているでしょう!

それでは、ケアハウスについて詳しく見てみましょう。

どんな施設?

自立した生活に不安のある60歳以上の高齢者が、比較的低料金で利用できる施設です。

食事の提供や緊急時の対応などのサービスが受けられますが、基本的には身の回りのことは自分で行います。

近年は、介護が必要になっても住み続けられる「介護型」も増えています。

主な仕事内容

主な業務は、食事の準備や提供、安否確認、生活相談などです。

「介護型」の場合は、必要に応じて身体介護も行いますが、自立度の高い方が多いため、見守りやコミュニケーションが中心となります。

働くメリット・やりがい

利用者様が自立した生活を楽しめるよう、黒子としてサポートする役割です。

身体的な負担が比較的少なく、利用者様との会話や交流を通じて、穏やかな気持ちで働くことができます。

働く上での注意点

高度な介護技術を学びたい、積極的に身体介護を行いたいという方には、少し物足りなく感じる可能性があります。

こんな人におすすめ!

身体的な負担が少ない職場で働きたい人、利用者様とのコミュニケーションを大切にしたい人、高齢者の自立した生活をサポートすることにやりがいを感じる人に向いています。

ケアハウスについて詳しくは、以下の記事をご覧ください。

ケアハウス(軽費老人ホームC型)とは?仕事内容・役割・働く魅力を徹底解説!

F. デイサービス(通所介護)

「F」に辿り着いたあなたには、デイサービスが向いているでしょう!

それでは、デイサービスについて詳しく見てみましょう。

どんな施設?

日中に利用者様が通い、食事や入浴、機能訓練、レクリエーションなどを受ける施設です。

利用者様の心身機能の維持向上や、社会的な孤立感の解消、ご家族の介護負担軽減などを目的としています。

主な仕事内容

利用者様の送迎から始まり、健康チェック、入浴介助、食事の提供、そしてレクリエーションの企画・実施が中心です。

利用者様が「また来たい」と思えるような、楽しく活気のある雰囲気作りが重要になります。

働くメリット・やりがい

レクリエーションなどを通じて、大勢の利用者様を笑顔にできる喜びがあります。

日勤が基本で日曜定休の施設も多いため、家庭と両立しやすいのが大きな魅力です。

働く上での注意点

多くの利用者様と同時に接するため、全体を見渡す力やコミュニケーション能力が求められます。

レクリエーションの企画や司会が苦手な方には、少しプレッシャーに感じるかもしれません。

こんな人におすすめ!

人と話すのが好きで、場を盛り上げるのが得意な人、プライベートと仕事のバランスを取りながら働きたい人、介護未経験からチャレンジしてみたい人におすすめです。


デイサービスについて詳しくは、以下の記事をご覧ください。

デイサービス(通所介護)とは?仕事内容・役割・働く魅力を徹底解説!

G. デイケアサービス(通所リハビリテーション)

「G」に辿り着いたあなたには、デイケアサービスが向いているでしょう!

それでは、デイケアサービスについて詳しく見てみましょう。

どんな施設?

デイサービスと同様に通所型の施設ですが、医師の指示のもと、理学療法士や作業療法士などによる専門的なリハビリテーションの提供が主目的となります。

医療機関に併設されている場合が多いのが特徴です。

主な仕事内容

介護職員は、利用者様の送迎や食事・入浴の介助に加え、リハビリ専門職の補助的な役割を担います。

リハビリが安全かつ効果的に行えるよう、移動の介助や準備、声かけなどを行います。

働くメリット・やりがい

リハビリ専門職と連携するため、身体の仕組みや効果的な運動方法など、専門知識を身近で学べます。

利用者様の身体機能が改善していく過程を間近で支えられることに、大きな喜びを感じられます。

働く上での注意点

デイサービスに比べて医療的な側面が強く、より専門的な知識や観察眼が求められる場面があります。

リハビリが中心となるため、レクリエーションなどの要素は少なめです。

こんな人におすすめ!

リハビリや機能訓練に興味がある人、専門職と連携しながら働きたい人、身体機能の回復という明確な目標に向かってサポートしたい人に向いています。

デイケアサービスについて詳しくは以下の記事をご覧ください。

デイケア(通所リハビリテーション)とは?仕事内容・役割・働く魅力を徹底解説!

H. 訪問介護(ホームヘルプ)

「H」に辿り着いたあなたには、訪問介護が向いているでしょう!

それでは、訪問介護について詳しく見てみましょう。

どんな施設?

介護職員(ホームヘルパー)が利用者様の自宅を訪問し、必要な介護サービスを提供する働き方です。

食事や入浴などの「身体介護」と、掃除や洗濯、買い物などの「生活援助」に分かれます。

主な仕事内容

ケアプランに基づき、決められた時間に訪問し、身体介護や生活援助を行います。

利用者様の住み慣れた環境で、1対1でじっくりと向き合い、その人らしい生活を支えます。

働くメリット・やりがい

利用者様一人ひとりと深く信頼関係を築くことができます。

基本的に一人で業務を行うため、自分のペースで仕事を進められ、介護技術や判断力が磨かれます。

短時間から働ける事業所も多く、柔軟な働き方が可能です。

働く上での注意点

一人で判断・対応しなければならない場面が多く、責任が重くなります。

また、利用者様のご自宅というプライベートな空間で働くため、高いコミュニケーション能力とマナーが求められます。

こんな人におすすめ!

1対1のケアに集中したい人、自立して仕事を進めるのが得意な人、利用者様の生活空間を尊重し、その人らしい暮らしを支えたい人におすすめです。


訪問介護について詳しくは、以下の記事をご覧ください。

訪問介護(ホームヘルプ)とは?仕事内容・必要な資格・働く魅力を徹底解説!

I. 居宅介護支援(ケアマネジャー)

「I」に辿り着いたあなたには、が向いているでしょう!

それでは、 居宅介護支援(ケアマネジャー)について詳しく見てみましょう。

どんな施設?

居宅介護支援事業所に所属するケアマネジャー(介護支援専門員)が、利用者様やご家族からの相談に応じ、ケアプラン(介護サービス計画書)を作成する仕事です。

介護保険サービスの「司令塔」とも言える重要な役割を担います。

主な仕事内容

利用者様のアセスメント(課題分析)、ケアプランの作成、サービス事業者との連絡・調整、モニタリング(サービスが適切に行われているかの確認)などが主な業務です。

直接的な身体介護は行いません。

働くメリット・やりがい

介護に関する幅広い知識を活かし、利用者様にとって最適なサービスをコーディネートすることで、生活全体を支えることができます。

多職種と連携する中心的な役割を担うため、大きな達成感とやりがいがあります。

働く上での注意点

ケアマネジャーになるには、実務経験5年以上などの受験資格を満たした上で、専門の試験に合格する必要があります。

デスクワークや連絡調整業務が中心となります。

こんな人におすすめ!

現場経験を活かしてキャリアアップしたい人、計画を立てたり調整したりするのが得意な人、幅広い視点から介護に関わりたい人に向いています。


居宅介護支援について詳しくは、以下の記事をご覧ください。

居宅介護支援とは?ケアプラン作成の流れ・ケアマネジャーの役割を徹底解説!

J. 訪問入浴

「J」に辿り着いたあなたには、訪問入浴が向いているでしょう!


それでは、訪問入浴について詳しく見てみましょう。

どんな施設?

寝たきりなどで自宅の浴室での入浴が困難な利用者様のために、専用の浴槽を積んだ車で自宅を訪問し、入浴サービスを提供する仕事です。

主な仕事内容

通常、看護師1名と介護職員2名の3人1組のチームで訪問します。

利用者様のバイタルチェック後、浴槽の設置、洗体、洗髪、着衣までの一連の入浴介助を行います。

働くメリット・やりがい

チームで協力して一つのサービスを完遂する達成感があります。

「お風呂に入れてもらえて本当に気持ちよかった」という利用者様からの直接的な感謝の言葉が、何よりのモチベーションになります。

働く上での注意点

浴槽の搬入・搬出など、体力的にハードな側面があります。

チームワークが不可欠なため、協調性や円滑なコミュニケーション能力が求められます。

こんな人におすすめ!

チームで協力して働くのが好きな人、体力に自信がある人、利用者様に「さっぱりした」「気持ちよかった」という喜びを直接届けたい人におすすめです。

K. 小規模多機能型居宅介護

「K」に辿り着いたあなたには、小規模多機能型居宅介護が向いているでしょう!


それでは、小規模多機能型居宅介護について詳しく見てみましょう。

どんな施設?

「通い(デイサービス)」を中心に、利用者様の状態や希望に応じて「泊まり(ショートステイ)」や「訪問(訪問介護)」を柔軟に組み合わせて提供する、地域密着型のサービスです。

主な仕事内容

一つの事業所で、通所介護、訪問介護、宿泊介助という複数の役割を担います。

日中はデイサービスの職員として、夜間は宿泊者の対応、時には利用者様の自宅へ訪問するなど、オールラウンドな対応が求められます。

働くメリット・やりがい

通い・泊まり・訪問という多様なサービスを経験できるため、介護に関する幅広いスキルが身につきます。

利用者様やご家族と密接に関わり、在宅生活をトータルで支えることができるのが大きな魅力です。

働く上での注意点

多様な業務をこなす必要があるため、覚えることが多く、柔軟な対応力が求められます。

小規模な事業所が多く、職員一人ひとりが担う役割も大きくなります。

こんな人におすすめ!

一つの分野に留まらず、幅広い介護スキルを身につけたい人、臨機応変に対応するのが得意な人、地域に根ざして利用者様の生活を丸ごと支えたい人に向いています。


小規模多機能型居宅介護について詳しくは、以下の記事をご覧ください。

小規模多機能型居宅介護とは?仕事内容・役割・働く魅力を徹底解説!

L. ショートステイ(短期入所生活介護)

「L」に辿り着いたあなたには、ショートステイ(短期入所生活介護)が向いているでしょう!


それでは、ショートステイ(短期入所生活介護)について詳しく見てみましょう。

どんな施設?

普段は自宅で生活している高齢者が、数日~1週間程度の短期間、施設に宿泊して介護サービスを受ける施設です。

ご家族の病気や休養(レスパイトケア)、冠婚葬祭などの際に利用されます。

主な仕事内容

基本的な業務は特別養護老人ホームなどの入居施設と似ており、食事、入浴、排泄などの身体介護が中心です。

利用者様が安心して過ごせるよう、普段の生活リズムやケアの方法を短時間で把握することが重要になります。

働くメリット・やりがい

常に新しい利用者様と出会うため、様々なケースに対応する力が養われます。

ご家族の介護負担を軽減するという、在宅介護を支える上で非常に重要な役割を担っているという実感を得られます。

働く上での注意点

利用者様の入れ替わりが激しいため、一人ひとりとじっくり関係を築くのは難しい側面があります。

初めて会う利用者様の情報を素早くインプットし、的確なケアを提供するスキルが求められます。

こんな人におすすめ!

様々なケースに対応して経験を積みたい人、短期間で集中してケアを提供するのが得意な人、在宅で頑張る家族を支えたいという気持ちが強い人におすすめです。


ショートステイについて詳しくは、以下の記事をご覧ください。

ショートステイとは?仕事内容・役割・働く魅力を徹底解説!

M. 障がい者施設

「M」に辿り着いたあなたには、障がい者施設が向いているでしょう!


それでは、障がい者施設について詳しく見てみましょう。

どんな施設?

身体障がい、知的障がい、精神障がいなど、様々な障がいのある方の生活や自立を支援する施設です。

入所施設(障害者支援施設)や通所施設(生活介護、就労継続支援など)、グループホームなど、高齢者介護と同様に多様な形態があります。

主な仕事内容

食事や入浴などの日常生活の支援に加え、創作活動や生産活動、リハビリテーション、就労に向けたトレーニングなど、施設の種類や対象者の障がい特性によって業務内容は大きく異なります。

働くメリット・やりがい

利用者様の年齢層が幅広く、一人ひとりの個性や可能性に寄り添いながら、その人らしい生き方を支援できる奥深い仕事です。

コミュニケーションの方法や支援のあり方を工夫する中で、専門性を高めることができます。

働く上での注意点

障がいの特性を深く理解し、それに応じたコミュニケーションや支援方法を学ぶ必要があります。

時には、利用者様の行動の意図がすぐに理解できず、根気強く向き合う姿勢が求められることもあります。

こんな人におすすめ!

高齢者分野に限らず、広く福祉に関わりたい人、一人ひとりの個性を尊重し、自立を支援することに喜びを感じる人、新しい知識や支援方法を学ぶ意欲のある人に向いています。

N. 地域包括支援センター

「N」に辿り着いたあなたには、地域包括支援センターが向いているでしょう!


それでは、地域包括支援センターについて詳しく見てみましょう。

どんな施設?

市町村が設置主体となり、地域の高齢者のための総合的な相談窓口の役割を担う機関です。保健師、社会福祉士、主任ケアマネジャーなどの専門職が配置されています。

主な仕事内容

高齢者やその家族からの介護、福祉、医療、権利擁護などに関するあらゆる相談に対応します。

必要なサービスや制度につなげたり、地域の介護予防活動を推進したりと、業務は多岐にわたります。

介護職員が直接働くというよりは、社会福祉士などの専門職が活躍する場です。

働くメリット・やりがい

地域福祉の最前線で、困っている人を網羅的に支援できるという大きなやりがいがあります。

様々な関係機関と連携する中で、地域全体の福祉を向上させるというダイナミックな仕事に関われます。

働く上での注意点

多くの場合、社会福祉士や主任ケアマネジャーなどの専門資格が求められます。

直接的な介護ではなく、相談・調整業務がメインとなるため、高度な専門知識とコミュニケーション能力が必要です。

こんな人におすすめ!

介護の現場経験を活かし、より広い視点で地域貢献がしたい人、専門資格を活かして働きたい人、様々な課題を解決するために奔走することにやりがいを感じる人におすすめです。

O. 別分野の検討推奨

この結果が出た方は、もしかすると介護・福祉業界の中でも、これまで紹介した高齢者や障がい者支援とは少し違う分野、あるいは全く異なる業界に、あなたの才能を活かせる場所があるのかもしれません。

例えば、子どもに関わる「児童福祉」の分野や、生活に困窮する人を支える「公的扶助」の分野なども福祉の仕事です。

一度視野を広げ、ご自身の興味や関心がどこにあるのか、改めてじっくり考えてみる良い機会かもしれません。

介護・福祉業界でご就業中の皆様今の年収、 今の働き方に満足してますか?あなたの理想の職場を
転職のプロが実現

ケアともで転職の相談をする

【経験者向け】キャリアチェンジを考える際のポイント

これまでの経験を活かし、新たなステップに進みたいと考えている経験者の方も多いでしょう。

診断結果を参考にしながら、ご自身のキャリアプランを具体的に考えてみましょう。

スキルアップを目指すキャリアチェンジ

特定の分野の専門性を高めたい場合、施設形態を変えることは有効な手段です。

例えば、「特別養護老人ホーム」で培った介護技術をベースに、医療的ケアやリハビリの知識を深めるために「介護老人保健施設」へ転職する。

あるいは、「デイサービス」での経験を活かし、より専門的な認知症ケアを学ぶために「グループホーム」へ移るといったキャリアパスが考えられます。

今の自分に足りない知識やスキルは何かを考え、それを補える環境を選ぶことが成長への近道です。

キャリアアップを目指すキャリアチェンジ

現場の介護職から、よりマネジメントや運営に近いポジションを目指すキャリアアップもあります。

例えば、「訪問介護」で経験を積み、実務経験要件を満たして「居宅介護支援事業所」のケアマネジャーを目指す道。

また、入居施設でリーダー経験を積んだ後、施設の運営全体を見る相談員や施設長を目指すことも可能です。

現場で培った視点は、利用者様にとっても職員にとってもより良い環境を作る上で、かけがえのない財産となります。

転職で改めて確認すべきこと

キャリアチェンジを成功させるためには、給与や待遇といった条件面だけでなく、その施設の「理念」や「教育・研修体制」、そして「職場の雰囲気」をしっかりと確認することが不可欠です。

特に人間関係は、長く働き続ける上で非常に重要な要素です。

可能であれば、応募前に施設見学をさせてもらい、自分の目で現場の空気を感じてみることを強くおすすめします。

まとめ

今回は、YES/NOチャートを使って、あなたに合う介護・福祉の職場選びについて考えてきました。

診断結果はいかがでしたか?

介護・福祉の世界には、あなたが思っている以上に多様な働き方と活躍の場があります。

大切なのは、まず「自分はどんな働き方をしたいのか」「誰の力になりたいのか」という自身の希望を明確にすることです。

今回のYES/NOチャートは、その希望を具体化し、自分自身を知るための一つのツールです。

もちろん、この結果がすべてではありません。

「この施設も面白そうだな」と感じたなら、ぜひその可能性も探ってみてください。

気になる施設形態が見つかったら、次の一歩は「情報収集」です。

施設の公式サイトを調べたり、求人情報サイトで具体的な募集内容を見たり、そして何より「施設見学」に足を運んでみましょう。

現場の空気や職員の方々の表情は、文章だけでは分からない、何よりリアルな情報です。

この記事が、あなたが心から輝ける場所を見つけるための、確かな第一歩となれば幸いです。

あなたの新たなチャレンジを心から応援しています。

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