主任介護支援専門員とは?役割・なり方・研修内容を徹底解説!

職種

最終更新日:2025/06/23

主任介護支援専門員とは?役割・なり方・研修内容を徹底解説!

介護支援専門員(ケアマネジャー)として経験を重ね、さらなる専門性の向上やキャリアアップを目指したい。あるいは、事業所全体のケアマネジメントの質を高め、地域包括ケアシステムの中でより中核的な役割を担いたい。そんな高い志をお持ちのケアマネジャーの方にとって、「主任介護支援専門員(主任ケアマネジャー)」は、次なるステップとして非常に魅力的な存在ではないでしょうか。この記事では、主任介護支援専門員(以下、主任ケアマネジャー)がどのような役割を担い、通常のケアマネジャーとどう違うのか、そして資格を取得するためにはどのような道のりがあるのかを詳しく解説します。取得のメリットや事業所における重要性(特定事業所加算との関連など)、研修内容や更新制度、さらにはキャリアパスや将来性まで、あなたが知りたい情報を網羅的にお届けします。ケアマネジメントのスペシャリストとしての道を志すあなたの、力強い一歩を後押しする内容となっています。

目次

  • はじめに

  • 主任介護支援専門員(主任ケアマネジャー)とは?

  • 主任ケアマネジャーになる!5つの大きなメリット

  • 主任ケアマネジャーの具体的な役割と業務内容

  • 主任ケアマネジャーになるには?研修受講の要件と流れ

  • 主任ケアマネジャーに求められる資質と能力

  • 主任ケアマネジャーのキャリアパスと将来性

  • まとめ

はじめに

「主任ケアマネジャーって、具体的にどんな仕事をするの?」「普通のケアマネジャーと何が違うの?」「資格を取るためには、どんな経験や研修が必要なの?」「特定事業所加算に関係あるって聞いたけど…」主任ケアマネジャーという資格や役割に対して、様々な疑問や関心が寄せられていることでしょう。

この記事を読めば、主任ケアマネジャーの法的な位置づけやケアマネジャーとの明確な違い、期待される専門的な役割やリーダーシップ、そして資格を取得することで得られる多くのメリットや、事業所におけるその重要性について深く理解することができます。

また、主任ケアマネジャーになるための具体的な要件、研修で学ぶ内容や資格の更新制度、さらには資格取得後のキャリアパスや将来性についても明確なイメージを持つことができるはずです。

現任のケアマネジャーとして、日々の業務に真摯に取り組む中で、より質の高いケアマネジメントを追求したい、あるいは後進の育成や地域貢献にも力を注ぎたいと考える方にとって、主任ケアマネジャーは、その専門性をさらに高め、活躍の場を広げるための重要なステップアップとなります。

この記事が、あなたのキャリアプランを具体化し、ケアマネジメントの質の向上を牽引するリーダーとしての道を切り拓くための一助となることを願っています。

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主任介護支援専門員(主任ケアマネジャー)とは?

まず、主任介護支援専門員(主任ケアマネジャー)がどのような資格・役割であり、介護支援専門員(ケアマネジャー)制度の中でどのように位置づけられているのか、その基本から詳しく見ていきましょう。

主任介護支援専門員の定義と制度上の背景

主任介護支援専門員は、介護支援専門員(ケアマネジャー)のいわば上位資格・役割として位置づけられています。

直接的な国家資格や法定資格というわけではありませんが、都道府県等が実施する「主任介護支援専門員研修」を修了した者が名乗ることのできる、専門性の高い資格です。


この制度が設けられた背景には、ケアマネジメントの質のさらなる向上と、地域包括ケアシステムの円滑な推進という大きな目的があります。

高齢化が進み、医療ニーズの高い方や認知症高齢者など、より複雑で困難な課題を抱える利用者が増える中で、個々のケアマネジャーの資質向上はもちろんのこと、事業所全体や地域レベルでのケアマネジメント機能を強化する必要性が高まってきました。

主任ケアマネジャーは、その中核を担う存在として期待されています。

通常のケアマネジャーとの違いは?

主任ケアマネジャーは、通常のケアマネジャーが担う個別ケースのケアプラン作成やサービス調整といった業務に加え、より高度な専門性とリーダーシップが求められる役割を担います。


具体的には、他のケアマネジャーへの指導・助言(スーパービジョン)、困難事例への対応、事業所内のケアマネジメントの質の管理、そして地域における多職種連携の推進や地域づくりへの参画など、その活動範囲は格段に広がります。


そのため、求められるスキルも、高度なアセスメント能力やプランニング能力はもちろんのこと、他の専門職の成長を支援するスーパービジョン能力、会議や研修を効果的に運営するファシリテーション能力、多様な関係機関と協働して課題解決にあたる多機関協働力、そして人材育成や研修企画を行う教育・研修能力など、多岐にわたります。


視点も、個々の利用者支援というミクロな視点だけでなく、事業所全体の運営や地域全体の福祉課題といったマクロな視点を持つことが求められます。

介護支援専門員(通常のケアマネジャー)について詳しくは、以下の記事をご覧ください。

介護支援専門員(ケアマネジャー)とは?仕事内容・なり方・試験難易度を徹底解説!

なぜ主任ケアマネジャーが必要?事業所と地域における役割

主任ケアマネジャーの存在は、個々の事業所にとっても、地域全体にとっても非常に重要です。


事業所内においては、ケアマネジメントの質の担保と向上に大きく貢献します。

例えば、ケアプランの内容を点検したり、定期的な事例検討会を企画・運営したりすることで、ケアマネジャー全体のスキルアップを図ります。

また、経験の浅いケアマネジャーや新人ケアマネジャーに対して、OJT(On-the-Job Training)などを通じて実践的な指導や育成を行い、事業所の人材育成にも貢献します。

さらに、倫理的な課題や権利擁護に関する問題など、対応が難しい困難事例が生じた際には、専門的な助言を行い、適切な対応を支援します。

地域においては、地域包括支援センターや医療機関、他の福祉サービス事業所などとの連携を強化し、よりスムーズな多職種連携を推進する役割を担います。

また、地域ケア会議などに積極的に参加し、地域の介護課題の発見や解決策の検討に貢献することも期待されています。

【重要】特定事業所加算における主任ケアマネジャーの配置義務

主任ケアマネジャーの重要性を示す具体的な制度として、「特定事業所加算」との関連は非常に大きなポイントです。

特定事業所加算とは、質の高いケアマネジメントを提供している居宅介護支援事業所を評価し、介護報酬を加算する制度です。

この加算を算定するためには、いくつかの要件を満たす必要がありますが、その要件の一つとして、主任ケアマネジャーを配置していることが求められる場合があります。


特定事業所加算を算定できる事業所は、利用者に対してより質の高いサービスを提供できる体制が整っていることの証となり、利用者やその家族からの信頼を得やすくなります。

また、事業所にとっては介護報酬が増えるため、経営の安定化やケアマネジャーの待遇改善にも繋がる可能性があります。

このように、主任ケアマネジャーの配置は、事業所のサービスの質と経営の両面に影響を与える重要な要素となっています。

主任ケアマネジャーになる!5つの大きなメリット

主任介護支援専門員研修を修了し、その役割を担うことには、多くのメリットがあります。ここでは、代表的な5つのメリットについて詳しく見ていきましょう。

メリット1:ケアマネジメントの専門性が格段に向上する

主任介護支援専門員研修では、通常のケアマネジャー業務で培った知識・技術を土台に、さらに高度な専門性を磨くことができます。

複雑な課題を抱える利用者様に対するアセスメント能力や、多角的な視点からのプランニング能力が向上します。

また、困難事例への具体的な対応方法や、他のケアマネジャーの相談に乗り、専門的な助言を行うスーパービジョン能力など、より実践的で高度なスキルを習得することができます。

メリット2:事業所内で指導的立場を担い、チームを牽引できる

主任ケアマネジャーは、事業所内で他のケアマネジャーへの助言や指導を行い、チーム全体のケアマネジメントの質を向上させるリーダーシップを発揮することが期待されます。

人材育成に貢献することで、事業所のサービス提供体制の強化に繋がり、結果として利用者様により良いケアを提供できるようになります。

チームを牽引し、目標達成に向けて導く役割は、大きなやりがいとなるでしょう。

メリット3:キャリアアップと給与・待遇面の向上が期待できる

主任ケアマネジャーの資格・役割は、キャリアアップの明確なステップとなります。

多くの事業所では、主任ケアマネジャーに対して役職手当や資格手当を支給したり、基本給を高く設定したりするなどの優遇措置を設けています。

より責任あるポジションへの昇進や、転職の際にも専門性の高さをアピールできるため、給与・待遇面の向上が期待できる場合があります。

メリット4:地域包括ケアシステムにおいて中核的な役割を果たせる

主任ケアマネジャーは、個別のケース支援だけでなく、地域全体の福祉課題にも目を向け、その解決に貢献する役割を担います。

例えば、地域の多職種が集まる地域ケア会議に積極的に参加し、専門的な立場から意見を述べたり、地域の関係機関とのネットワークを構築し、連携を強化したりする活動が求められます。

これにより、社会貢献度の高い活動に参加する機会が増え、地域包括ケアシステムの推進に中核的な役割を果たすことができます。

メリット5:特定事業所加算の算定に貢献し、事業所の質向上に寄与

前述の通り、主任ケアマネジャーの配置は、特定事業所加算を算定するための重要な要件の一つです。

この加算の取得に貢献することで、事業所の安定経営や、利用者様へのより質の高いサービス提供体制の構築に直接的に関与することができます。

自身の専門性が事業所の評価に繋がり、質の高いケアマネジメントを実践する環境づくりに貢献できることは、大きなやりがいとなるでしょう。

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主任ケアマネジャーの具体的な役割と業務内容

主任ケアマネジャーは、通常のケアマネジャー業務に加え、より専門的で広範な役割を担います。

その具体的な業務内容について見ていきましょう。

個別ケースへのスーパービジョンと困難事例への対応

主任ケアマネジャーの重要な役割の一つが、事業所内の他のケアマネジャーが担当する個別ケース、特に対応が困難な事例に対して、専門的な助言や指導を行うことです。

例えば、医療ニーズの高いケース、虐待が疑われるケース、家族関係が複雑なケースなど、多岐にわたる困難事例に対して、アセスメントの視点やプランニングの工夫、関係機関との連携方法などについて具体的なアドバイスを行います。

必要に応じて、担当ケアマネジャーに同行して利用者宅を訪問したり、サービス担当者会議やカンファレンスに参加したりして、問題解決を支援します。

また、ケアマネジメントにおける倫理的な課題や権利擁護に関する問題が生じた際にも、中心となって適切な対応を検討・実施します。

事業所内のケアマネジメントの質の管理・向上

主任ケアマネジャーは、事業所全体のケアマネジメントの質を維持・向上させるための取り組みを推進します。

具体的には、定期的にケアプランの内容を点検し、適切なアセスメントや目標設定が行われているか、利用者本位のプランになっているかなどを確認します。

また、事業所内で事例検討会を企画・運営し、ケアマネジャー同士が互いのケースから学び合い、スキルアップできるような機会を提供します。

ケアマネジメントに関するマニュアルを作成したり、最新の制度改正や専門知識に関する研修を実施したりすることも、質の向上に繋がる重要な業務です。

人材育成

経験の浅いケアマネジャーや新人ケアマネジャーが安心して業務に取り組み、専門性を高めていけるように、指導・教育を行うことも主任ケアマネジャーの重要な役割です。

OJT(On-the-Job Training)を通じて、日々の業務の中で実践的な指導を行ったり、定期的な面談を通じて悩みを聞いたり、精神的なサポートを行ったりするメンターとしての役割も期待されます。

また、事業所全体の研修計画を立案し、外部研修への参加を促したり、内部研修を企画・実施したりすることも行います。

地域包括ケアシステムの推進に関わる業務

主任ケアマネジャーは、事業所内だけでなく、地域全体の福祉課題にも目を向け、地域包括ケアシステムの推進に貢献する役割を担います。

地域の医療機関、福祉サービス事業所、行政機関、民生委員、地域のボランティア団体など、様々な関係機関とのネットワークを構築し、連携を強化するための調整役となります。

また、市町村や地域包括支援センターが主催する地域ケア会議などに積極的に参加し、地域の課題を共有したり、専門的な立場から意見を述べたりすることで、地域の社会資源の開発や活用促進にも貢献します。

自身もケアマネジャーとして個別ケースを担当する場合も

主任ケアマネジャーは、上記のような指導的・管理的役割を担いますが、事業所の規模や体制によっては、自身もプレイングマネージャーとして、一定数の個別ケースを担当することも少なくありません。

その場合は、他のケアマネジャーの模範となるような質の高いケアマネジメントを実践し、日々の業務を通じてその専門性を示すことが求められます。

主任ケアマネジャーになるには?研修受講の要件と流れ

主任ケアマネジャーになるためには、いくつかのステップと要件をクリアする必要があります。

その中心となるのが「主任介護支援専門員研修」の受講です。

主任介護支援専門員研修の受講が必須

主任ケアマネジャーとしての専門性を身につけ、その役割を担うためには、各都道府県または都道府県が指定する研修実施機関が実施する「主任介護支援専門員研修」を受講し、修了することが必須となります。

この研修を修了することで、主任介護支援専門員としての知識・技術を習得したことの証明が得られます。

研修受講のための主な要件

主任介護支援専門員研修を受講するためには、一定の要件を満たす必要があります。

これらの要件は、都道府県によって細部が異なる場合があるため、必ずご自身が受講を希望する都道府県の最新情報を確認することが重要ですが、一般的に以下のような要件が定められています。

専任の介護支援専門員としての実務経験

まず、専任の介護支援専門員としての実務経験が求められます。

多くの場合、通算して5年以上の実務経験が必要とされています。

「専任」とは、常勤専従で介護支援専門員の業務に従事していることを指す場合が多いですが、この定義や実務経験のカウント方法については、各都道府県の実施要綱で詳細を確認する必要があります。

ケアマネジメントリーダーとしての活動実績等

次に、ケアマネジメントリーダーとしての活動実績等が求められる場合があります。

具体的には、日本ケアマネジメント学会が認定する「認定ケアマネジャー」であることや、地域における事例検討会での助言者、事業所内でのOJT担当者など、ケアマネジャーの質の向上に資する活動に一定期間以上従事した実績が考慮されることがあります。

事業所の管理者等からの推薦が必要

その他にも、事業所の管理者等からの推薦が必要であったり、現に介護支援専門員として就業していることが条件となる場合もあります。

これらの要件は年度によって変更される可能性もあるため、常に最新の募集要項等を確認するようにしてください。

主任介護支援専門員研修の概要と内容

主任介護支援専門員研修の標準的な研修時間は、70時間程度とされていますが、これも都道府県によって多少異なる場合があります。

研修の形式は、講義だけでなく、演習、グループワーク、事例検討、場合によっては実習なども取り入れられ、より実践的なスキルを習得できるように工夫されています。


主な研修科目としては、以下のような内容が含まれます。

まず、「主任介護支援専門員の役割と視点」として、その専門性やリーダーシップについて学びます。

次に、「ケアマネジメントの実践における課題と対応」として、困難事例へのアプローチや倫理的な課題への対応方法などを深めます。

また、「人材育成及び業務管理」として、スーパービジョンの手法やOJTの進め方、チームマネジメントについて学びます。

「地域援助技術」としては、地域アセスメントの手法や社会資源の開発、多職種連携の具体的な方法などを習得します。

さらに、「個別事例を通じたケアマネジメントの展開演習」などを通じて、より高度な実践力を養います。

研修修了後の手続きと資格の有効期間

主任介護支援専門員研修を全て修了すると、研修実施機関から「修了証明書」が交付されます。

この修了証明書が、主任介護支援専門員としての資質を証明するものとなります。


主任介護支援専門員という資格自体に、直接的な有効期間が定められているわけではありません。

しかし、主任介護支援専門員であるためには、まず介護支援専門員としての資格が有効であることが前提となります。

介護支援専門員証には5年間の有効期間があり、更新研修の受講が必要ですので、その点には留意が必要です。

【重要】主任介護支援専門員「更新」研修について

主任介護支援専門員の資質を維持し、さらに向上させることを目的として、2016年度から「主任介護支援専門員更新研修」制度が導入されました。

これにより、主任介護支援専門員研修を修了した後も、原則として5年ごとに更新研修を受講することが必要となりました。


この更新研修を受講するためにも、一定の実務経験や、ケアマネジャーの質の向上に資する活動実績などが要件として求められる場合があります。

主任ケアマネジャーとして継続的に活躍するためには、この更新研修の受講も視野に入れておく必要があります。

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主任ケアマネジャーに求められる資質と能力

主任ケアマネジャーとしてその役割を十分に果たすためには、通常のケアマネジャーに求められる資質・能力に加え、さらに高度で多岐にわたるものが要求されます。

高度なケアマネジメント実践能力

まず基本となるのは、複雑な課題を抱える利用者様に対しても、的確なアセスメントを行い、多角的な視点から根拠に基づいた質の高いケアプランを作成・実行できる、高度なケアマネジメント実践能力です。

困難な事例への対応力や、状況に応じた柔軟な判断力も不可欠です。

スーパービジョン能力・指導力

他のケアマネジャーの相談に乗り、その専門性の向上や成長を支援するためのスーパービジョン能力が強く求められます。

相手の課題を的確に把握し、気づきを促すような問いかけや、具体的な助言・指導を行う力が重要です。

コミュニケーション能力・ファシリテーション能力

多様な専門職や関係機関と円滑な連携を図るための高度なコミュニケーション能力が必要です。

また、事例検討会やサービス担当者会議、研修などを効果的に運営し、参加者の意見を引き出し、合意形成を導くファシリテーション能力も重要となります。

リーダーシップ・問題解決能力

事業所内のケアマネジャーチームをまとめ、共通の目標達成に向けて導くリーダーシップが求められます。

また、予期せぬ問題や困難な状況に直面した際に、冷静に状況を分析し、関係者と協力しながら解決策を見つけ出す問題解決能力も不可欠です。

倫理観と公平性

介護の専門職として、常に高い倫理観に基づいた判断と行動が求められます。

利用者様の権利を擁護し、その意向を最大限に尊重する姿勢はもちろんのこと、関係する全ての人々に対して公平・公正な態度で接することが重要です。

常に学び続ける向上心

介護保険制度や関連法規、医療・福祉の知識や技術は常に変化・進歩しています。

主任ケアマネジャーには、これらの最新情報を積極的に学び続け、自身の専門性を高めようとする向上心が不可欠です。

主任ケアマネジャーのキャリアパスと将来性

主任介護支援専門員研修を修了し、その役割を担うことは、ケアマネジャーとしてのキャリアを大きく飛躍させることに繋がります。

その後のキャリアパスや将来性について見ていきましょう。

事業所内でのキャリアアップ

主任ケアマネジャーとしての経験と実績は、所属する事業所内でのキャリアアップに有利に働きます。

例えば、居宅介護支援事業所の管理者や、法人内の介護部門の統括的な役職者など、より責任のあるポジションへの昇進が期待できます。

地域包括支援センター等での専門職としての活躍

地域包括支援センターは、地域の高齢者の総合相談窓口であり、保健師、社会福祉士、そして主任ケアマネジャーが三職種として配置され、連携して業務を行っています。

主任ケアマネジャーとしての専門性を活かし、地域包括支援センターで中核的な役割を担うことも有力なキャリアパスの一つです。

独立開業

主任ケアマネジャーとしての豊富な経験と高い専門性は、自身で居宅介護支援事業所を立ち上げ、質の高いケアマネジメントを提供する事業所を運営する上でも大きな強みとなります。

特定事業所加算の取得を目指す上でも有利であり、理想とするケアの実現に向けて独立開業する道も考えられます。

研修講師やコンサルタントとしての活動

主任ケアマネジャーとして培った専門知識や指導経験を活かして、ケアマネジャー養成研修や現任研修の講師として後進の育成に携わったり、介護事業所向けのコンサルタントとしてケアマネジメントの質の向上を支援したりする道も開かれています。

主任ケアマネジャーの将来性と社会からの期待

高齢化がますます進展し、ケアマネジメントの質の向上が社会全体から強く求められる中で、主任ケアマネジャーの役割は今後さらに重要性を増していくと考えられます。

地域包括ケアシステムの深化に伴い、多職種連携の推進や地域づくりにおいて、主任ケアマネジャーがリーダーシップを発揮する場面はますます増えていくでしょう。

また、ケアマネジャーの人材育成やスーパービジョン体制の整備においても、主任ケアマネジャーは不可欠なキーパーソンとして期待されています。

介護・福祉業界でご就業中の皆様今の年収、 今の働き方に満足してますか?あなたの理想の職場を
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まとめ

この記事では、「主任介護支援専門員(主任ケアマネジャー)とは?」というテーマで、その役割やなり方、メリット、そして将来性までを詳しく解説してきました。


主任介護支援専門員は、介護支援専門員の上位資格・役割として位置づけられ、高度な専門知識と技術、そしてリーダーシップが求められる、非常にやりがいのある専門職です。

資格取得への道のりは容易ではありませんが、それを乗り越えることで、ケアマネジメントの質の向上、後進の育成、そして地域福祉への貢献といった、より大きな舞台で活躍する道が開かれます。

主任ケアマネジャーとして活躍することは、あなた自身のキャリアアップに繋がるだけでなく、日本の介護業界全体の発展にも貢献できる、大きな魅力と可能性を秘めています。

この記事が、主任介護支援専門員という目標に向かって情熱を燃やすあなたの、力強い後押しとなれば幸いです。